高校入試雑感

朝7時半に走ってきた。普段は深夜に走っていてこの時間帯に走ることはほとんどないのだが朝の光と空気が爽快だ。ただ普段の2倍の距離を走ったので少しきつかった。体調もあるだろうが頭が少しくらくらした。心肺機能がその距離に十分に対応できていないのだろう。テレビでは名古屋国際女子マラソンが放送されており、たった今全員が走り始めた。彼女らがこの競技に向けどれだけの備えをしてきたのかが試される。

3月6日7日と県立高校の入学試験が行われた。ここ数年の沖縄県高校入試の傾向で言えることは出題される問題が難しくなっているということ。中間・期末テストでは良い点数を取ることができても入学試験ではそれに向けた十分な対策をしていないと対応できない。試験問題を難しくし目標レベルを上げことにより生徒の学力レベルを引き上げようというのが沖縄県教育庁の考えなのだろう。

問題のレベルが上がったのだから生徒はそれだけの勉強をしなければその試験に対応できない。勉強せざるをえない。周りの大人もそれに向けた対応をせまられる。学力レベルを上げる方策として沖縄県教育庁の方針は道理にかなっていると言える。

ただこのやり方で問題なのは学力の2極分化に対応できないということ。できない生徒にいくら難しい問題をさせてもそれが生徒のやる気につながるとは言えない。沖縄県は所得の2極分化が全国に比べて顕著で、低所得の層が最も多い。所得の2極分化を放置したまま学力だけ2極分化を解消するというのは無理がある。沖縄県の学力の問題は教育に関わる者だけの問題にとどまらない。行政や経済そして地域の文化、あらゆる分野の影響の結果として学力問題の現状がある。沖縄県という地域全体を巻き込んだ取り組みが求められている。

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