NOと言い続ける

時計は午前6時50分、窓の外はまだ薄暗い。そろそろ機動隊のごぼう抜きが始まるころだろう。

4日前から早朝の辺野古ゲート前行きを中断している。まだ脇腹が本調子でないからである。車は軽のマニュアル車を利用しているのだが、左手でギアチェンジのとき脇腹の肋骨がズキッと痛む。ギアを押すときはよいのだが、引くときに痛むのでギアを重く感じならが躊躇しながら引いている。

車のギアチェンジで痛がっているようでは、とてもじゃないが座り込みのスクラムには参加できない。ベッドからの寝起きの時に痛みがあり、ちょっとした重いものがまだ持てないし。

住んでいる沖縄市から辺野古へは高速道路を利用している。沖縄南から宜野座まで軽自動車で480円かかる。普通車が580円なので結構安くはなる。ギアが5段変速なので高速道路の利用ではかなり燃費は良いはずである。それでも週に3、4回の往復なので結構交通費がかかっている。だから帰りは、よほど疲れていない限り一般道路を利用している。

ちまたでは最近、辺野古の抗議行動の参加者は交通費と弁当と日当が支給されているとデマが飛んでいるがとんでもない。すべてが自費である。

ゆっくりと余生を楽しみたいはずの高齢者や戦争体験者が、数多く辺野古ゲート前での抗議行動に参加している。好きで参加しているのではない。やむにやまれず参加しているのである。もっと他の事に時間を使いたいが、今はそれができない。これが本音だ。働き盛りの人や若者の参加者も最近増えてきているが彼らも同様である。

辺野古が今、どうなっているか。頭で分かることも大事だが、直接目で見ると体で分かる。一人でも多くの人が辺野古に来て、体験として辺野古を分かってほしい。政府も同様である。国の指導者が頭で分かったはずになってよいのか。首相である安倍晋三は一度も辺野古に来ていない。分かろうとさえしない。日本の首相はまず辺野古に来るべきである、そして一般市民と対話をしたらよい。それができないなら、到底首相の器ではない。一般市民の声を聞かず、大企業とアメリカの声だけを聞く首相は要らない。

これからも辺野古でNOと言い続ける。

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