講師の育成

「社会を教えることができるんですけど、講師の採用はありませんか。」

「当社は個別指導塾で、英語と数学の指導は必須になっています。面接の時に英語・数学の試験を受けてもらっています。」

「そうですか、社会だけの指導はできないんですか。」

「はい、できるだけ多くの科目を指導できる人を優先的に採用しています。」

ある日の、講師希望者との電話問答である。

一斉授業の塾と違い、個別指導塾では生徒に合わせて個別のカリキュラムで指導していくので、先生方には臨機応変な指導力が求められる。指導科目も英語だけとか、数学だけ、理科だけ、社会だけ、国語だけ、とはいかない。できれば科目全般について指導できる先生が望ましい。

中学校の先生は、普通、1科目だけを担当する。しかも、一つの授業の準備に十分な時間をかけられる。それに対し、個別指導塾の先生はより多くの科目を指導することが求められる。なので、個別指導塾の先生は必要条件として十分な学力が必須である。十分な学力の上に、さらにわかりやすく教えるという指導力が求められる。さらに授業を魅力的なものにし生徒のやる気を高める指導力も必要である。

生徒の成績が上がるかどうかは、講師の指導力が大きく影響する。講師の採用と育成は塾運営の最も大きなキーポイントである。

今日もまた、新人講師の研修が行われている。5時間の研修の間、研修を受けている先生方の顔は意欲にあふれている。意欲もまた、講師には欠かせない資質である。

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