ナタとカミソリ

夕方、教室の中、一匹の虫が照明の下を飛び回っている。よく見ると羽虫である。窓ガラスには、動き回る羽虫がたくさん集まり始めている。羽虫がガラス戸の下の隙間から大量に入り込んでくるのは時間の問題である。

窓ガラスに集まり始めた多くの羽虫を見ながら、ふと、外から殺虫剤で殺す方法が頭に浮かぶ。羽虫の引越し先の本格的なターゲットにされる前に、最初の攻撃隊の羽虫を叩いてしまえばその情報が巣まで伝わり、ターゲットが変更されるのではないか。

4・5秒の間の閃きで、早速備えの殺虫剤で外から窓ガラスの羽虫にシュッ、シュッと吹きかけて、教室の中でしばらく様子を見た。窓ガラスの羽虫は、死滅・退散しその後ずっと現れることはなかった。

10年以上も前から、ずっと悩まされ続けていた夏の羽虫問題が、4・5秒の閃きで解決した。たかが殺虫剤、しかし、最初の一撃の発想は始めてであった。

一日一食を始めた最初の日の空腹で、10年来の問題が解決した。自分の頭がカミソリになったような気分だ。カミソリとはおこがましいが、一日一食で、せめて頭の切れがナタからナイフになったと思いたい。

タモリやビートたけしなど、天才肌の芸能人が一日一食を実践している最大の理由。それはきっと、研ぎ澄まされた頭脳である。

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