まぶしい

「あのね、まぶしいんだけど、これ何とかしてくれない。」

「・・・・・・・・ 」

「とてもまぶしくて、みんな目が痛いんだよ。」

「・・・・・・・・・」

屋根から高々と投光機のポールを伸ばした機動隊車両のほうへ行き、車両の横に立っている一人の機動隊員に抗議してみる。穏やかに頼むのだが、機動隊員は無表情のまま何一つ返事をしない。人間の機能を持っていないようだ。

しかたなく、道向かいのゲート前に戻り、正面のまぶしい光を我慢して座っている仲間たちに加わる。

しばらくして、山城博治議長があらわれ、嫌がらせとしか思われない非常識な照明に憤り、機動隊に激しく抗議し始める。最初はそれを無視していた機動隊だったが、山城議長の抗議がさらに激しくなったので、機動隊も光の方向を少しだけずらさざるを得なかった。音の嫌がらせ、光の嫌がらせ、警察は市民を守るどころかあらゆる嫌がらせの手段を使う。

午前6時、7時の辺野古の朝は風が冷たい。座り込む地面も冷たい。雨が降るとなおさらだ。座り込む市民は、寒風で体が冷えるのをカイロを使ってしのぐ人もいる。辺野古の座り込みは中高年の参加者が多いので、この状況はそれだけで十分に大変なのに、警察はさらに音と光で嫌がらせをする。

若者で構成される機動隊は、人をおもんぱかるという想像力を捨てる。国家のリーダーが国民に思いをはせる想像力を持たないように。

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