ムサシ

吉川英冶の宮本武蔵(全八巻)は2回通読したのだが、安易に流されずに道を究めることをひたすら求めていく生き様に感銘を受けた。

これが楽でいいんじゃない。これが楽しいんじゃない。これが安定していていいんじゃない。これが儲かるでしょう。

そういった安逸に背を向け、自分自身と絶えず真剣に向き合い、意味のある生き方を求めて、剣の道を通して普遍的真理にたどり着こうとした。

さて、話は現代のムサシである。ムサシという会社があり、日本の大方の選挙をこの一民間企業が取り仕切っている。票の鉛筆書きの名前を自動的に大量に読み取って分類していく機械、コンピューターで得票を集計していく機械、ジュラルミンの投票箱(最近、紙製の投票箱に変わったようである???)などを扱っている。また最近は、投票用紙の作成の権利も手に入れたようである。つまり、一民間企業のムサシが選挙の始めから終わりまですべてを取り仕切っているのである。

お役所は安逸を求めてはダメでしょう。機械に任せて、あ~楽ちん。これでよいのか。

那覇市役所は機械に頼らず手作業で集計をしている。英国の選挙も手作業だけで集計をしている。県内一の有権者数の那覇市、一国全体の有権者数の英国が手作業を選択するのは、投ぜられた一票一票の重みを厳粛に尊重しているからである。

民主主義のもとで一票一票の重みを十分に尊重するのなら、楽ちんな機械に頼った開票作業は即刻中止するべきである。

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