児玉教授が政府は「0点」と酷評

児玉龍彦・東大名誉教授というと、当ブログ2020年5月3日の児玉先生なのだが、児玉先生はその動画の56分50秒のあたりで涙ながらに次のように述べている。「ある社会が文明社会であるかどうかは、弱者に対する思いやりの度合いで決まる、その考えがとても大切だと思います」
この動画で児玉先生は、弱者への思いやりを全く持たない国の政策決定者に対し痛烈な批判を行っている。誰も言えない事実と意見を勇気を持って発言し、また告発する児玉先生の心根に畏敬の念を禁じ得ない。

その児玉先生が5月5日に政府と専門家会議が発表した新型コロナ対策を「0点」であると酷評した。http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/268.html

例えば次のように述べている。

中国の感染症研究の第一人者の鍾南山さんという医師は、国家衛生健康委員会に、1千床の隔離病棟の建設と、武漢のロックダウン、医療従事者5万4千人の武漢への派遣を提言しました。

 日本に当てはめれば、比較的感染者の少ないところから、東京や大阪での感染拡大を制圧するために、自衛隊の医官なども含めて集中的に医療スタッフを送り込まなければならないということです。ですから、全国一律のステイホームの要請はナンセンスの極みで、日本を滅ぼします。米国のニューヨークも、イタリアのミラノもステイホームで失敗しています。

 

児玉先生は感染爆発に近い東京や大阪などの主要都市をまず制圧することを優先し、日本全国から医療や機材の資源を集中するべきと主張している。

もっともである。発生源が主要都市なのだから、その克服がないまま地方を落ち着かせても意味がない。主要都市から、またウイルスが流入してくる。

無駄な努力と必要な努力を分類し、無駄な努力をやめて必要な努力に集中することが、今後の目指す方向性なのだろう。

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