接種会場でのひとこま

電話が鳴る。

「今、どこにいるんですか」

「コンベンションセンターに来ているんだよ。コロナワクチンを打つために」

「こないだから言っているじゃないですか。コロナワクチンを打ったらダメだと。コロナワクチンを打ったら死にますよ」

「いや、せっかく来ているんだし、予約も入れていたからそのまま打つことにするよ」

数分後、電話が鳴る。

「今どこにいるんですか」

「接種会場で、列にならんでいるんだよ」

「お願いですから、止めてください。ワクチンはいつでも打つことができます。今は止めて下さい。すぐに、そこから帰って下さい」

摂取会場の受付席

「どうしたんですか」

「せっかく来たんだけど、やはりワクチンは打たないことにするよ。長年の友人から何度も電話がかかってきて止められたんだよ。ワクチンを打ちたいと思ったんだけど、長年の友人の方が自分には大切だから、今回は止めておくよ」

「そうなんですか。おたくは今回が1回目だったんですね。ワクチンは2回目の方が大変らしいですよ」

受付スタッフがワクチンに批判的????

昨日、身近で聞いた話である。言葉のささいなやり取りが人の運命を分けていく。

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