選挙の風景(真実バージョン)

名護市長選挙が終わった。現職の渡具知市長が再選されるという残念な結果になった。

2022年1月22日、投開票日の前日に、支持する岸本候補の手伝いをするため名護に行った。選対事務所に行く途中で名護市の選挙管理委員会に立ち寄ってみた。選挙管理委員会は国道沿いに位置して市役所の道向かいの目立つ場所にある。隣の市民会館に駐車すると、そこは期日前投票の人でごった返していた。

選挙管理委員会の事務所の中に入ると、そこには2人の男性スタッフと2人の女性スタッフが事務作業をしていた。10人以上が入れるスペースなので半分以上は出払っていたのだろう。挨拶をして少し質問があるというと、事務局長の佐久川純さんが対応してくれた。

4年前の名護市長選挙で、開票集計の終盤の段階で稲嶺進候補の票数が減少して渡具知武豊候補の票数が増えたのはおかしいのではないかと聞くと、あれはテレビ局のミスであったと返答した。また平成26年12月14日の衆議院選で沖縄市の投票会場で選挙の責任者に不正選挙の件で追及すると、その次の日に2匹の死んだ猫が私の自宅前に捨てられていたがどう思うかと問うと、それは沖縄市の話であって名護市は関係ないと返答した。
それから、佐久川純さんにあなたはどのような手順で選挙管理委員会の事務局長に選任されたのかと聞くと何も答えない、あなたはどういった立場の人なのかと聞いても答えない、市役所の職員なのかと聞くとそれにも答えない、二人の女性スタッフに向かって彼の立場について同様の質問をすると下を向いて黙ったままで何も答えない。選挙を公平に行うためにはこの種の質問にはきちんと答えるべきではないかと声高に主張していると、佐久川事務局長が「どうぞ帰って下さい」と言って私を入口のドアの方へ押してきた。
それに対して私は、佐久川事務局長がどういう立場の人なのか、そしてどのような手順で選任されたかの返事を聞くまでは絶対に帰らないと言って部屋の中に踏みとどまった。すると、彼は「どうしても帰らないなら警察を呼びます」と言って警察に電話をかけた。20分ぐらいして名護署の私服刑事が4人やってきた。刑事の一人から、自分が佐久川事務局長と返答について交渉するからその間外で待っておくように言われて、3人の刑事と一緒に選管事務所の建物の外の入口で待っていた。
待つこと約30分、交渉役の刑事が建物から出てきた。彼の説明によると、佐久川事務局長は市の職員なのだという。そうだったならそれを先に言えば、何も警察を呼ぶこともなかったではないか。そして、主にこの件で1時間以上の時間が経過していた。とりあえず、市の職員という返答で私が納得した体にしてその場から立ち去ることにした。(それから約1週間後、私の家の入口横に目を見開いたままで死んでいる白い猫が1匹捨てられていた・・名護市でも)。選挙の裏側で渦巻いている闇・・

岸本候補の3つの選対事務所を回ると、そのうちの一つに薄っすらと無精ひげが残るテレビでよく見る顔があった。髭を剃る間もないのだろう。稲嶺前名護市長である。

「稲嶺さんですよね。こんにちは」

「あ、こんにちは」

「稲嶺さん、わたしは名護市三原の出身なんです」

「ほ~ 」

「三原のシネーガチです。稲嶺さんと同じです」

「名前は何というのか」

「イファヤーです。伊波○○の息子です」

「ほう、君は○○さんの息子なのか。君が長男なのか」

「いえ、私が一番下です」

「君の母は、○○○さんだったかな?」

「いえ、違います。私の母は△△△です」

「ああ、そうだった」

「父は2年前に、母は7年前に亡くなったんです」

「そうだったよね~」

「今日は岸本さんの選挙の手伝いに来たんです。何かできることありますか」

「ああ、それなら向こうにいる○○さんの指示を聞いたらいいよ」

「どうも有難うございます」

かなりの分量の二袋のチラシをもらい、名護市の大北区域に行った。与えられた全量を各戸の郵便受けに入れていった。結構大変であった。翌日の投開票日は悪天候で大雨警報も出て投票率が伸びなかった。結果は残念なものになった。反省点を見つけて次回に生かしていくことが肝要である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました