辺野古ゲート前座り込み

歩道で仰向けに寝かされた老人、目は開いているが言葉は全くでない。呼びかけにも反応がない。

機動隊の一人が腰をおろして老人に声をかける。

「大丈夫ですか。どこか悪いんですか。」

老人は反応しない。

機動隊員はまだ何かを問いかけている。

「大丈夫ですか。救急車を呼びますか。」

反応しない人にそれを聞いてどうするんだ。機動隊が救急車を呼ぶまでに10分以上もかかっている。救急車を呼ぶことで事態を大ごとにしたくない姿勢がありありである。

救急車を待つ間、デモ参加者の女性救護班二人が老人に対処的な処置をしている。そこに例の機動隊員が再度現れて、意識がほんの少し戻り始めた老人にメモ帳を手に話しかける。

「お名前を教えて下さい。どこから来たんですか。」

女性救護班が怒声で言い放つ。

「今がどういう状況か分かっているんですか!それどころじゃないでしょう!話しかけないでください!」

今朝の出来事である。

11月になるとともに通い始めた辺野古ゲート前のデモ、週に3、4回のペースで早朝座り込みに参加している。座り込み参加者は年配の人が多く、救急車で搬送された老人は81歳であった。81歳の老人を座り込みの現場から担ぎあげて、鉄柵と機動隊車両で作られた歩道上の檻に収容するときに起こった出来事ある。抵抗する老人を強圧的に檻に放り込もうとするからこんなことが起こる。

与えられた任務を感情を持たないロボットのように遂行していく機動隊員。感情を持たないことが任務であるから、倒れている老人に対しても自然な労わりや思いやりの感情がでてこない。トップに思いやりがないと末端に思いやりがなくなる。日本の首相につゆほども思いやりの心が無いから、末端の警察官や機動隊がこれほど無慈悲になれる。

警視庁機動隊の辺野古座り込み排除(檻として使われる機動隊車両屋根より撮影 2015・11・30)

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