危険の外

辺野古ゲート前で、聞きなれない言葉を話す一団がいたので、近寄ってどこから来たのかと英語で尋ねると、若い女性が台湾からだと答える。辺野古に来てくれて有難うというと、一緒に頑張りましょうと日本語で返ってきた。

あとでネットで調べると、彼らは台湾で核廃棄物反対運動をしている関係者であった。台湾本島から80キロメートル南にある3000人ほどの少数民族(タオ族)が住む面積が三宅島ほどもないランショ島という小さな島に、30数年前に核廃棄物貯蔵所が作られた。作るときは住民には缶詰工場だと説明されていたという。核廃棄物搬入後は、住民に体の不調を訴える人やガンにかかる人が多発しているのだという。

小さな島が核のゴミ捨て場に利用され、大多数の国民は核廃棄物の危険の外にいる。

小さな島が軍事基地の密集地として利用され、大多数の国民は軍事基地の危険の外にいる。

外にいて、恩恵だけを求めるのはおかしいだろう。それがまかり通るはずがない。

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