痛そう

「先生、その傷どうしたの?」

「階段から落ちてころんだ。」

「どこで?」

「東京で酒を飲んでいるときに。」

「メガネも壊して、痛そう。」

この女生徒、痛そうと心配そうに言いながらゲラゲラ笑っている。

4月14日に国会議事堂前で行われた安倍政権の退陣を求める抗議集会に参加した。その夜、新橋駅地下街の立ち飲みバーで酒を飲んでいたのだが、帰りに地下街から階段を昇るときに転んでしまった。メガネは壊れて使用不能、目の横に深い傷と血。

新橋駅周辺の酒場は丸の内のビジネスマンや霞ヶ関の役人もよくいるので、隣同士で話をしていても面白い。沖縄から来たというと、身を乗り出して興味を示す。

「え、沖縄から来たの。で、どうなの、沖縄の新聞は全部報道が偏っていて、あれはまずいんじゃないの?」

とか、

「米軍基地について、実際のところ沖縄の人はどう思っているの?」

とか、

「で、沖縄は日本から独立したいの、したくないの、どっちなの?」

などと、質問してくる。この二人、霞ヶ関の役人である。

沖縄の歴史、琉球王朝、中国との関係、言語などを説明して、話が沖縄の独立に及んだとき、「沖縄の独立うんぬんよりも、日本がアメリカから独立するほうが先でしょう。日米合同委員会で・・・・・」と話し始めると、役人の一人が明らかな動揺を示して「帰る。」といって、その場を逃げていった。日本が本当は独立国でないという事実と、月に2回開かれる日米合同委員会での米軍人の指示で日本政府の大方の政策が決められるという事実は、霞ヶ関の役人にとっては触れられたくない隠しておきたい大きな弱みのようである。

ちなみに、4月14日に国会議事堂前で撮った動画がこれである。人の波でバリケードが破れ、国会議事堂前が無数の抗議市民であふれた。https://www.youtube.com/watch?v=_Ycy6dSxozU

コメント

タイトルとURLをコピーしました