ハイエナの餌場

心底怒っています。そして続きますが、児玉龍彦先生の思いやりと勇気(みんな飲んでいる)に、心より共感と尊敬の念を表明致します。

ところで、新型コロナウイルスの感染拡大に苦しむ宿泊業界で、事業や施設を売却する動きが加速しているようである。政府もM&A(企業の合併・買収)をバックアップするために新たなファンドを創設するのだという。

時代は遡って1920年代、アメリカは世界経済の中心に位置し、繁栄の時代を謳歌していた。超高層ビル、自動車、ラジオや映画などの娯楽・・・大量消費社会のなかで企業は国民の購買意欲を刺激し、経済は活況を呈していた。人々は株を買い続け、株価は史上最高値を更新していた。

景気が過熱する中、アメリカの通貨を管理する連邦準備制度理事会は1928年に金融引き締めを行った。流通する通貨の減少に伴い需要が減少していく。そして1929年10月、ニューヨークのウォール街で株価が大暴落し世界は大恐慌に突入していく。

世界的規模で、企業が倒産、失業者数が増大・・・・・

世界の通貨の発行権を握る支配者は、通貨の大量発行で景気を刺激して企業・個人の収益・資産を増大させる。そしてあるとき通貨の流通量を縮小させると、モノが売れなくなり企業が倒産し失業者が町にあふれる。破綻した彼らの資産は捨て値で売られていく。

そこへ、通貨を牛耳る支配者とその仲間がハイエナのごとく現れ、売り払われる事業・資産を破格の安値で買い漁っていく。

不況や恐慌は金融引き締めにより引き起こすことができるが、感染症のパンデミックによっても引き起こすことができる。パンデミックによる企業や個人の破綻は、世界の通貨の支配者とその仲間たちに、好都合な餌場を与える。

コメント

タイトルとURLをコピーしました