愛車

愛車の給油口近くの板金が錆びついていて、月に1回ほどそこに補修用塗料をサッと一筆かんたんに塗っている。今朝さび具合を確認してみると、黄色い錆の隣りに湿った白い練り状の物質が付着している。なんだか形状が塩に似ている。人差指ですくって舐めてみると、塩辛い。先日の台風がこの車を塩だらけに包み込んでしまったようだ。すぐにでも洗車が必要だ。

「これは、本当に自動車の領収書なんですか?」差し出された税込15万円の領収書に経理の女子事務員が信じがたいという声を上げる。1年半前の話である。

錆びついた部分を紙やすりで擦っていたら、錆が崩れて板金に穴があいてしまった。そんな穴が数か所、さて、この穴を何で埋めようか。半田ごて、補修用パテなど、いろいろ考えたが、錆に弱かったり大がかりだったりで、気が進まない。

そこで、ふと頭に浮かんだのがチューインガムであった。一度くっつくとなかなか取れない、そして錆びない。これならいいかも。早速チューインガムを買ってきて試してみた。噛んだばかりでは柔らか過ぎるので一日おいて少し硬くなってから穴に詰めることにした。詰めてみると結構しっくりと穴に落ち付いている。その部分に白いペンキを塗ると、とてもチューインガムとは思えない。チューインガムが周りの板金になじんでいるはないか。

今の愛車は軽のマニュアル車であるが、その前も軽のマニュアル車であった。マニュアル車を選ぶ理由は、ギアチェンジの操作が面白いから、速い加速が気持ちよいから、また左手・左足を使うことで右脳に刺激を与えたいからである。もともと左利きではあるのだが、幼少のころ親に無理やり右利きに矯正され、鉛筆づかいと箸づかいだけが右利きになってしまった。左手にビニール袋を被せられて縛られて、幼い子供が泣いていた。もっと左手を使いたかったのに、親はもったいないことをしてくれた。

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