和歌山カレー事件・冤罪(その9)

以下は、和歌山カレー事件 林眞須美死刑囚・長男著の「もう逃げない。」からの引用である。

【長男・浩次(仮名)は当時小学5年である】
児童相談所(児相)に着いたその日、男子部屋で、頭を抱えて縮こまった浩次は数人の小中学生から足蹴にされていた。


ぼくが反応しないので飽きたのか、彼らは去っていった。ぼくは床に倒れたまま、前の晩、母と交わした会話を思い出していた。
「明日の運動会、大丈夫だよね?」
「大丈夫や。超豪華弁当つくっちゃるから、頑張れよ」
 母はそう言うと、親指を立てて笑った。なぜそんなことを尋ねたかといえば、子ども心になんとなく胸騒ぎがしたからだ。
「大丈夫や」と笑った母は、朝起きるといなくなっていた。以来21年間、ぼくは一度も母に触れることができないでいる。


 

5月31日に新たに和歌山地裁に提出された再審請求が6月9日に受理された。担当する生田暉雄弁護士は支援者への報告会で言う。
https://www.youtube.com/watch?v=6Gnt5Kw76Aw&list=WL&index=4&t=1706s

「これは、ものすごい裏のある大変な事件なんです。真犯人を逃がすために林眞須美さんをでっち上げた。通常の冤罪は捜査機関や裁判官の判断ミスです。ところがこの事件は真犯人Aがいるとわかっていながら、それの捜査をせずに林眞須美さんを犯人にでっち上げた。真犯人は世間でいう大物らしい。この事件は計画的冤罪です」

裁判官・検察・弁護士が裏でつるんだ計画的冤罪。生田暉雄弁護士は、提出した申立書と証拠だけで眞須美さんの冤罪は十分晴らせるという。そしてさらに、隠蔽された保険金詐欺を解明することで、堕落に向かう日本という国を正したいのだという。

コメント

タイトルとURLをコピーしました