遺伝子操作が約束する未来

「それはつまり、遺伝子改良が合法化されたとたん、持つものと持たざる者に分かれた世界が生まれたしまうということです。すでに富者と貧者の溝はひろがるばかりだというのに、遺伝子操作はそこへさらに優等な人間と・・・・劣等と見なされる人間との競争を作ってしまう。世界を動かすわずか1パーセントが同時に、文字通り高等な種であることを、知性・体力・健康面でまさっていることを、想像してみてください。奴隷制度や民族浄化がはびこるのに絶好の土壌ですよ」


私は劣等な人間なので、そもそも読むのが遅い。速読ができない。速読の意志がない。ダン・ブラウンのインフェルノを翻訳本で読んでいるのだがなかなか先へ進まない。二度目だが面白い、それでもはかどらない。・・・・そのような劣等な人間は遺伝子操作で駆除してしまえばよい。そして世の中は、遺伝子操作によって高等な種が劣等な種を浄化・使役する新たな世界へと歩みだしていく。

遺伝子操作が約束する未来は、はたしてユートピアなのかデストピアなのか。パンデミックのあとの未来を我々の子孫は生きていく。

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