知足安分(ちそくあんぶん)

缶のブラックコーヒーを切らしたので、スーパーで340g入りのを買ってきた。高級豆100%と書いてある。飲んでみると、これはいい。やはり、高級豆は違うな。

普段、高級品を使うことはほとんどないのだが、コーヒーは高級豆がいいかもしれない。これからは、缶コーヒーは高級品を飲むことにしよう。といっても、スーパーで一缶88円なのだが。

元来、ブランド志向がないので、高級品に対する知識がまったくない。その種の話にはほとんどついていけない。というか、興味もないのだが。

人間は、清貧でいいんじゃない。というと、それを禁欲だと解釈する人がいたりする。清貧と禁欲は違う。禁欲は無理をともなうが、清貧には無理がない。

「知足安分」という言葉がふと浮かぶ。足ることを知り、天から分け与えられたものに安んじる。欲望のままに追い求めることが、近代文明をつくり上げたのかもしれない。しかし、欲望は尽きることがない。欲望が争いの種になる。足ることを知る心の有り様が、今の世の中には必要なのではないか。

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