社会システムの破壊

繰り返しになりますが、児玉龍彦先生の思いやりと勇気(みんな飲んでいる)に、心より共感と尊敬の念を表明致します。

ところで、今年の1月・2月は季節性のインフルエンザの大きな流行はなかった。しかし、2018年は3,325人、2019年も3000人以上がインフルエンザが原因で日本国内で亡くなっている。3000人以上はかなりの数であるが、その多くは基礎疾患のある高齢者である。https://www.lab.toho-u.ac.jp/nurs/socio_epidemiology/blog/dqmvu90000000d2i.html

今年の新型コロナを原因とする死亡者数は5月8日現在で590人で、全国各地で休業要請がでて学校は休校になっている。この時期の590人で休業要請・休校なら、3000人以上だった昨年・一昨年も同じ休業要請・休校の措置が取られていてもよかったはずだ。

高齢者や基礎疾患のある人にとって、インフルエンザは脅威である。彼らにとって、同様に今年の新型コロナも脅威である。従来のインフルエンザと今年の新型コロナで何が違うのか。致死率は同様に0.1%ぐらいであり、死亡者数も現時点で今年のほうがまだ少ない。死亡者も同様に基礎疾患のある高齢者が大半である。

今年だけ、これだけ大騒ぎするのは不自然である。十分な警戒は必要だが、必要以上の大騒ぎの意味は何なのか。過度の大騒ぎは社会のシステムを破壊する。なぜ今年に限ってここまで破壊するのか。

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