不平等条約

幕末の日米修好通商条約はアメリカの恫喝で結ばされた不平等条約であった。治外法権が撤廃されたのは日清戦争直前、関税自主権が回復したのは日露戦争後であった。先人たちは二つの戦争をへて、やっとこの不平等条約を改正することができた。

ところが、今また、不平等条約がアメリカの外圧で結ばれようとしている。TPPである。

内容は、貿易、労働、医療、保険、投資、金融、放送、司法など、あらゆる分野でアメリカのスタンダードの適用を加盟国に要求するものである。アメリカにとって都合のよいルールの適用を日本の内政に求め、日本の主権と国益を害するものである。それなのに、民主党政権はTPPの焦点を農業問題だけに矮小化し、内容の真実・実態を国民には知らせずに、TPPに参加し条約を取り結ぼうとしている。

アメリカ経済は金融破綻で疲弊のどん底にあり、その活路を日本市場に求めている。その手段がTPPへの日米の加盟である。都合のよいようにアメリカの言いなりになり、むしりとられる日本。この国はアメリカの植民地なのか・・・。

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