尊さ

中国で2歳の女児が車にひかれた。血を出して倒れている女児の横を、18人の通行人らが何もせずに見ぬふりで通り過ぎた。そして、事故から7分後、この女児を抱き起こして道路脇によけて助けたのは、字の読めないゴミ収集を仕事にしている中年の女性であった。残念ながらこの女児は亡くなってしまったが。

一部始終は監視カメラで録画されていて、テレビ放送がネットに投稿されて、世界中の視聴者にショックを与えている。

人間の尊さは、学問があるとか、裕福であるとか、社会的地位が高いとかではない。学問があるとか、社会的地位はそれが社会に還元されてこそ意味がある。社会に還元しないのなら、倒れている女児を助けた字の読めない貧しい中年女性のほうがはるかに尊い。比べようがない。

勉強や仕事は社会に還元するためにするのである。自分のためだけでは目的が狭い。むなしい。勉強して偉くなれば、世の中の役に立てる。そう思えば、勉強もやりがいが出てくる。

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