今度は自分の番だった。担架に乗せられ救急車に運ばれる。
少し動くとわき腹が激しく痛む。肋骨をやられたようだ。
デモの救護班の女性が救急車の中に付き添う。驚いたことに彼女は中学高校時代の同級生だった。看護師を辞めて辺野古ゲート前で救護や賄いの手伝いをしているのだという。
救急隊員が話しかける。
「大きく息をして下さい。」
「ハー、ウッ・・ できないです。」
「痛いのはどこですか。」
「左のわき腹のこの少し尖った部分です。」
やんばるの道は病院も遠い。30分近くかかった。
若い医者が問いかける。
「どうされたんですか。」
「辺野古の座り込みで、排除されるときに機動隊の手か膝が当たったようです。」
車いす乗せられCT検査に向かう。車いすを押す検査技師が問いかける。
「どうされたんですか。」
「辺野古のゲート前で、警視庁の機動隊ともみ合っているときにやられたんです。」
CT検査の結果、左肋軟骨損傷の診断であった。骨折でなくてよかった。
昨日の出来事である。
機動隊のごぼう抜きで受ける小さな生傷は絶えない。ちなみに、下の写真は私がごぼう抜きで受けた生傷である。足首は持ち上げられたときの機動隊の爪による傷、膝は地面を引きずられたときの傷である。それでも機動隊が司法で裁かれることはない。機動隊は怪我を負うことはないが、非暴力で抵抗する一般市民を逮捕する。
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