猫の一生

飼っていた猫が、昨日死んだ。老猫ながらその前夜まではピンピンしていた。その日に前兆はあった。いつも上がっている高さ1メートルのテーブルに飛び乗れなくなっていた。昨日の朝になると立てなくなっていた。そのまま横に寝かしていたら午前中に亡くなった。遺骸は海の近くの静かな場所に埋めた。

飼い始めたのは2009年の春。14年半の生涯。過去のブログで猫の思い出を振り返る。

 

2009年4月29日

小さな猫が家に迷い込んできた。足元がまだおぼつかない。手で触れようとすると「ハー!」と息を吐いて威嚇する。人間というものに慣れていないようだ。

猫部屋のガラス戸を開け中に入ろうとすると一目散に逃げていく。色々なガラクタが押し込まれている倉庫が彼の住家だ。日当たりと風通しはよい。ガラクタの間を動き回るのが十分に冒険になっている。隠れるとなかなか見つからない。

 

2010年9月5日

猫が2階から落ちた。高窓から外階段に飛び移るのに失敗して下まで落ちた。見てはいないが、たぶんそうなのだろう。

動物病院で診てもらうと足先の着地部分の骨折、ギブスをしてもらい連れて帰った。家に帰ってカゴから出すと、ギブスが床に引っかかりまともに歩けない。すぐに、ものすごい興奮状態になった。ギブスがよほど気に入らないのだろう。うなる、威嚇をする、噛みつこうとする。必死に歯でギブスを取り外そうとする。

折れた骨がくっつくまで、この状態が続くのだろうか。凶暴猫で触ることもできない。心配していたのだが、半日程すると、穏やかな表情でおとなしくしている。足をひきずりながら寄ってくる。すりすりしてくる。おとなしく横になる。

猫が現実を受容した。不愉快な現実を受容し穏やかにふるまっている。本人というか本猫にはその気はないのだろうが、サッパリしていて健気だなと思う。

 

2013年3月12日

いつものように、夜遅い時間に帰宅。夜食を手にソファーに座ろうとすると、そこに猫が寝ている。手で顔を隠して、丸くなって気持ちよさそうに寝ている。座れない。

仕方ないので、夜食を台所に移して、立ったままで食べる。立ったままだと食べるのが速い。食べ終えて猫の様子を見ると、顔から手が外れているだけで、まだすやすやと寝ている。

気持ちよさそうに見えても、はたして本当に気持ちがよいのか。猫は眠っているので、気持ちがよいと思ってはいない。

それでも、そっとしておきたい。気持ちよさそうなんだよなー。

 

よちよち歩きから老衰までの14年半、身近で過ごした猫の生涯・・・合掌

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