適応外使用

知人からもらった赤唐辛子の実が十分に乾燥したので、実の赤い袋を破って中の種を鉢植えや庭に蒔いた。十個ぐらいの実を指で引き裂いて土の上に蒔いた。1、2週間過ぎた頃にはきっとたくさんの芽が出ているのだろうとその姿を思い描く。

しばらくすると、下腹部が妙に痛い。時間が経つとともに痛さは増していく。痛いのは男性器である。ヒリヒリと痛む。いったい何なのかと思いつつ過ごすのだが、痛さはどんどん増していくばかりである。痛みは男性器の表面であり、その痛みがどうにも我慢できなくなったころにフッと気づいた。赤唐辛子である。赤唐辛子の赤い実を指で破いたのだが、手を洗わないままおしっこをした。記憶はないのだが、それしかない。

ずいぶん昔、中学生の頃に友達が昼寝をして熟睡しているときに、そっとその友達の男性器に赤唐辛子をこすりつけたら、起きた時に訳も分からずに激しく痛がっていたという話を聞いたことがある。これがあの痛みなのか。生半可な痛みではない。手元の薬はオロナイン軟膏しかないので、とりあえずそれを男性器にベタベタと多めに塗りたくった。指で塗るときの刺激で余計にヒリヒリと痛い。これは効能が違うので効かないのかなと思っていたのだが、5分ぐらい経つと痛みが少しづつ引いてきた。15分ほど経つと痛みはほとんどなくなっていた。

オロナイン軟膏の能書きには、ニキビ、吹き出物、傷などへの効能が書かれているが、唐辛子を皮膚に塗った痛みに効くとは書かれていない。こういう薬の使い方を適応外使用という。オロナイン軟膏の適応外使用で痛みの限界から解放された。昨日の出来事である。

ところで、現実の深刻な局面に照らし合わせてみる。駆虫薬(イベルメクチン)が新型コロナの制圧に驚くほどの効果を発揮している。世界中、とりわけ発展途上国のアジア・アフリカ地域では、目を見張る予防・治療効果が見られる状況である。このイベルメクチンの利用も適応外使用である。

オロナイン軟膏と同様にイベルメクチンも長いこと多くの人に使われてきた。有害反応も全くない。それでも政府・地方自治体・政治家・マスコミはイベルメクチンについて触れようとしない。いつまで知らんふりを続けるのか。今は、個人輸入を積極的に推奨するしかない。

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