坊主憎けりゃ

坊主憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎し

坊主が憎いと坊主が肩に掛けている袈裟まで憎くなるという意味である。江戸時代、租税の徴収はお寺のお坊さんが担っていて、お坊さんはその意味では憎まれ役であった。憎くなるとその人に関わるすべてがイヤになる。

これは、勉強にもいえる。先生が好きだとその科目が好きになり、嫌いだとその科目も嫌いになる。

ところで、貸していた本が巡りめぐって返って来た。この人イヤなんだよなー。戻ってきた本までがイヤになってくる。

坊主憎けりゃ袈裟までか。嫌いなものは、大本から関連して増えていく。それなら、大本を解決すれば嫌いなものは関連して減っていく。憎悪の対象がつまらないではないか。そう考えると、憎悪が一気に氷解する。いつもの自分に戻ってホッとする。

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