光明

元文部科学事務次官の前川 喜平氏が「山口敬之 元 記者の事件」について、東京新聞の「本音のコラム」2019年12月22日に一文を寄せました。引用します。

 


「本音のコラム」前川 喜平

 伊藤詩織さんが山口敬之元TBS記者を性的暴行で訴えた民事裁判は、伊藤さんの完全勝訴だった。やっと正義(の一部)が実現された。

 しおりさんの勇気ある行動に心から敬意を表したい。

 しかし判決の事実認定に照らせば、準強制性交罪が成立するはずだ。なぜ立件されなかったのか?
 
 山口元記者には逮捕令状が出ていた。逮捕直前に警視庁の中村格刑事部長(当時)がその執行停止を命じた。

 この行動がまず異常だ。

 山口元記者は安倍夫妻と交友関係があり『総理』という本も書いていた。官邸に人脈もある。中村元部長は菅官房長官の秘書官だった。逮捕中止は官邸の指示だったのではないか?

 東京地検が山口元記者を不起訴にしたのも、被疑者が首相のお友だちだからではないか?

  検察審査会の結論も「不起訴相当」だったが、審査会事務局が素人の審査員を誘導したのではないか?

 「刑事と民事で判断が分かれた」と言われるが、裁判所は刑事の判断をしていない。「検察と裁判所で判断が分かれた」と言うべきだ。

  不起訴の背景に「法の不備」や「立証の困難さ」があるという声もあるが、真の理由は「政権による検察の支配」なのではないか?

  山口元記者はなぜ逮捕も起訴もされなかったのか? そこには、安倍政権による「刑事司法の私物化」という恐るべき疑惑が存在するのだ。


以上引用

 

ところで、安倍政権は刑事司法だけでなく、民事司法をも私物化してきたことを付け加える。伊藤詩織さんの民事裁判の勝訴は安倍独裁政権の時代の終焉を示している。これは光明である。

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