サイレン

片側2車線、込んでいる道路の後方からサイレンを鳴らして救急車がやってくる。前方の車がつまっていて、全く前に進めないでいる。こんなにつまっている状況でとうなるんだろうと、運転中の誰もがバックミラーを見ながら、たぶん思っていた。

ところが、車を歩道側に寄せ、また中央分離帯側に寄せているその間を、救急車はすっすっと走ってくる。何とかなるもんだ、大きなバスもあるのによく通れるスペースを作れたもんだ。救急車のサイレンの音には切迫した緊張感があり、そこにある危機や緊急事態に少しでも協力したいという気持ちを起こさせる。

サイレンを鳴らす緊急自動車にはいろんな種類があるが、どの車も地域の人々の安全と安心を守っている。しかし、警察の車はちょっとかわいそう。強制されるから仕方なく道を空けるという感じ。たぶん、圧迫感がそうさせるのだろう。

消防自動車は鐘の音を伴ったサイレン。その音が火事の現場を想像させる。心の奥でドキドキ。心が好きといっている。

サイレンの音と心もよう。尊い清さ・わがまま・エゴイズム。

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