職員の1人が急性胃腸炎で一昨日入院した。下痢で脱水症状があり、2、3日は入院が必要だという。急性胃腸炎はウイルス性の場合が多く、伝染するらしい。
自分にはなかなか伝染しないだろうと、変な自信がある。何故かというと、やたら手を洗うからである。雑な性格なのだが、手についたバイキンにはかなり神経質だ。お金を触ったあとは、覚えている限りは時間と場所があれば必ず手を洗う。洗う回数が多いので、なかなか経口感染は難しいだろう。
ところで、お金は、一般的に誰にとっても価値を持つものである。人によっては、お金を何よりも最優先する人もいる。それほどまでに、意味と影響力をもつお金であるが、保健衛生的にはこれほど汚いものはない。手元のお金は何百人、何千人という人が手で触れたものである。どれだけのバイキンがついていることか。お金の入っている財布も、バイキンだらけなのだろう。
小学校低学年のころ、飴玉の替わりにというわけではないが、お金を口の中に入れて舌でコロコロ転がして遊んでいた。金属の味がした。今でも、味を覚えている。あれは1セント硬貨だったのか、5セント硬貨だったのか、舌の上にのせるとヒヤリと冷たく、鉄のような銅のような味がした。よく、あんな不衛生なことができたものだ。
しかし、衛生面で潔癖すぎるというのも考えものである。あまり清潔過ぎる環境に育つとウイルスや病原菌に対する抵抗力がなくなり、病気にかかりやすくなる。こどもは、泥の中に遊んで、泥が口に入るぐらいのほうが、抵抗力がついて体によい。
お金を口の中に入れて遊んだのは、自分の体の抵抗力を高めることには効果があったと思える。ある程度のウイルスと病原菌との接触は抵抗力をつけるためには必要なことである。とは言いつつ、今日もまた手を洗う。
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