ボクシングの亀田大毅の試合は反則のオンパレードでスポーツマンシップとは程遠いものだった。人を人と思わず、ルール無用で、勝つためには手段を選ばない亀田家のやり方はマスコミも含め世間から大きな批判を浴びている。セコンドの父親と兄が反則の指示を出しているのをテレビの音声で拾われてしまい亀田家はまさに窮地の状況だ。
この親にしてこの子ありか。親の言うことを素直に聞く素直な親孝行の子供たちであったかもしれない。学校にもあまり行っていなかったようだし、社会的な物事に対する考え方は父親からほとんどの影響を受けてきたのだろう。
この世に生を受け、めぐり合う一人ひとりの人間から様々な影響を受ながら人は成長していく。しかし、亀田兄弟にとっては最初のめぐり合いが悪すぎた。生まれてみたら、この父親。どんな父親かは彼らには分からない。分かるのは大切な父親ということ。この父親についていくしかない。
次の詩が心にしみる。
子は親の鏡
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込み思案な子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもは人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子どもにはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
1954/ドロシー・ロー・ノルト
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