家庭教師志望の女子学生が面接に来た。目がキラキラしている。面接の間、いつ見ても目がキラキラと輝いている。
目がキラキラ輝くのは、瞳孔が開いて黒目が大きくなるからだという。そして瞳孔が開くのは、好きなことや関心のあることに集中しているときなのだという。たぶんこの女子学生は、よほど子供が好きで家庭教師という仕事に興味があるのだろう。小学生の男子生徒につけて上げた。
生徒に教える上で、家庭教師や塾講師にとって学力も大事だが、もっと大事なのは目の輝きである。子供が好き、生徒に教えるのが好きというのが先生には欠かせない資質である。きっとこの女子学生は生徒の気持ちをつかんだいい家庭教師になるのだろうと自分で決める。決めたから自信を持って送り出す。
数多くの面接をこなすのは自分の大事な仕事のひとつである。先生方の表情に目を向ける。そして、先生方は生徒の表情に目を向ける。目がキラキラしているだろうかと。
目がキラキラしていない場合は、生徒は先生の指導に興味を持っていないのである。先生の仕事は生徒の目をキラキラさせること。そのためには先生自身の目がキラキラ輝いていないといけない。鏡を見る。
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